解剖学の知識を小学生でもわかるように説明していく試みです。今回は「軸骨格(じくこっかく)」についてです。
身体の中心軸骨格
- 軸骨格は身体の中心にある骨のこと
- 頭蓋骨、脊柱、胸郭の3つ
軸骨格とは私たちの身体の中心を支える骨格のことです。頭蓋骨(とうがいこつ)、脊柱(せきちゅう)、胸郭(きょうかく)の3つがそれにあたります。
頭蓋骨
- 頭蓋骨(とうがいこつ)は脳みそを守るため非常に頑丈
- 目、鼻、耳、口など大事な器官が集まっている
頭蓋骨の最大の役割は脳を守ることです。そのため脳の周りを囲む骨は隙間がありません。さらに目(視覚)、鼻(嗅覚)、耳(聴覚)、口(味覚)と五感のうち4つが集合しているめちゃくちゃ重要な部位でもあります。
頭蓋骨は15種22個の骨たち
- 頭蓋骨は15種22個の骨が組み合わさっている。
頭蓋骨は22個の骨がレゴブロックのように組み合わさって出来ています。それぞれのつなぎ目は縫合(線維性関節)と呼ばれ、かなり強力にくっついています。つなぎ目が全く動かない程に。(顎の関節は食べ物を噛むように動かさなければいけないため、違う構造の関節(滑膜関節)になっている)
脳頭蓋と顔面頭蓋に分かれる
頭蓋骨は脳頭蓋(のうとうがい)と顔面頭蓋(がんめんとうがい)に分けることが出来ます。
脳頭蓋
- 脳を隙間なくガードする
脳頭蓋は脳を完全に覆います。6種8個のほねで構成されています。種類は以下の通りです。
| 前頭骨 | おでこ |
| 頭頂骨 | 頭のてっぺん。2つある。 |
| 側頭骨 | 耳の穴があいている。2つある(左右1こずつ) |
| 後頭骨 | 頭の後ろ。脊髄が通る |
| 蝶形骨 | 中心にある(目の奥) |
| 篩骨 | 鼻のてっぺん。鼻の穴の左右を分ける 嗅覚の神経が脳まで続く |
側頭骨には耳の穴
側頭骨には耳の穴(耳孔)があります。穴の中には耳小骨(つち骨、きぬた骨、あぶみ骨と3つ)という骨があり音を聞くのに重要な役割をしています。
後頭骨には脊髄
後頭骨には大後頭孔(だいこうとうこう)という穴があり、脳とつながる脊髄神経(せきずいしんけい)が通りここから神経が全身に張り巡らされていきます。
蝶形骨は視神経を通す
蝶形骨は目の奥にある骨であり、目と脳をつなぐ神経の通り道(視神経孔)があります。
頭突きの攻撃力
脳頭蓋は非常に頑丈なので外からの力に対しての防御力が高いです。その強度を生かした頭突きという技は非常に強力でほとんど格闘技は安全性を保つため頭突きが禁止になっているほど強力です。
顔面頭蓋
- 目、鼻、口の入り口をつくる
- 細かい薄い骨の集まり
顔面骨は細かい薄い骨を組み合わせて目玉を入れるくぼみ(眼窩)や鼻の通り道(鼻腔)や口を作ります。種類は以下の通りです。9種14個
| 鼻骨 | 鼻の正面。左右で2つ |
| 涙骨 | 目やにが溜まるところ。左右で2つ |
| 鋤骨(じょこつ) | 鼻の奥。鼻の穴を左右に分ける。 |
| 下鼻甲介 | 鼻の穴の外サイド。左右で2つ。 |
| 上顎骨 | 上あご |
| 下顎骨 | 下あご |
| 頬骨 | 頬っぺたのでっぱり |
| 口蓋骨 | のどちんこのあたり |
| 舌骨 | 舌の根元 |
顔面骨部分への頭突きは危険すぎる
顔面骨は薄くもろい骨の集合なので、頑丈な脳頭蓋で頭突きをされようものなら重症は免れません。すぐ骨折します。身の危険を感じたとき以外は、顔面への頭突き行為は危ないのでやめましょう。
脊柱
- 26個の骨が積み木のように連なる
- まっすぐではなくカーブしてる(逆S字)衝撃緩衝
- 骨の間には椎間板というクッション
- 脊髄を守っている
脊柱は26個の骨が積み木のように連なっている作りをしています。逆S字上にカーブして連なっていいて、衝撃を和らげるような仕組みになっています。骨と骨の間には椎間板という軟骨(線維軟骨)がクッションのように間に挟まっていいます。脊柱はトンネルのような作りになっていて中に脊髄神経が通っていて骨の隙間から神経が飛び出しそこから全身に張り巡らされています。
椎骨
- 椎骨は積み木と輪が合体したような形をしている
- 椎骨の間から神経の枝が出る
- 椎間関節を構成。前屈後屈動作をする
脊柱は椎骨(ついこつ)が連なって出来ています。椎骨は身体を支える積み木部分(椎体:ついたい)と脊髄神経を通すトンネル部分(椎弓:ついきゅう)が一緒になった形をしています。頸の椎骨のことを頸椎(けいつい)背中の真ん中のあたりを胸椎(きょうつい)、腰のあたりを腰椎(ようつい)といいます。
椎骨の間にはクッション的な役割の椎間板が挟まっています。これにより椎骨と椎骨の間に隙間ができ、そこから神経の枝が飛び出るような感じになってます。
上下の椎骨のトンネル部分で椎間関節という関節を作ります。この関節は滑膜関節で、特に前屈後屈の動きをします。一つの関節の動き幅は小さいですが全ての椎間関節が力を合わせて(協調して)動くことで大きな動く範囲を得られます。
頸椎
- 7つある。上から1~7番
- 1番2番は「環椎」「軸椎」といい、特別な働きをする
- 1~6番は脳へつながる血管の通る穴がある
- 前カーブ(前弯している)
頸椎は7つあり前にたわむようにカーブしています。上から1~7番と番号が振られますが、1番と2番は特殊な働きをします。1番は「環椎(かんつい)」、2番は「軸椎(じくつい)」といいます。
環椎は輪っか、軸椎を回るように動く
環椎は輪っかのような形をしていて、軸椎から飛び出だ突起(軸突起)の周りを回るように動きます。
この動きによって私たちは自由に左右を向くことが出来ます。他の頸椎は上を見たり下を見るときに動きます。
胸椎
- 胸椎は12個ある
- 胸椎の横に肋骨が付く
- 後ろカーブ(後湾)
- 頸椎と比べて大きい
胸椎(きょうつい)は頸椎7番の下から1~12番の番号が振られます。そして胸椎の横には肋骨(あばらの骨)がくっつきます(肋椎関節)。胸椎は1~12番にかけて後ろにたわむようにカーブしています。(後湾)
胸椎の椎間関節は、積み木部分(椎体)の横に肋骨がついているので頸と腰の椎間関節と比べて動きずらいです。(少ない可動性)
胸椎の椎体は頸椎と比べ大きいです。さらに1~12番と番号が大きくなるにつれてだんだん大きさを増します。
腰椎
- 腰椎は5個
- 脊柱を反らせる動きはほぼ腰椎の椎間関節がやっている
- 胸椎よりさらに大きい
腰椎は胸椎12番の下から1~5番の番号が振られています。身体(脊柱)を反らせる動きはほぼ腰椎の椎間関節がやっています。これは椎間関節の角度が頸椎から腰椎にかけて変わっていくためです。腰椎の椎体は胸椎のそれよりも大きいです。これは下にある椎体により重さがかかるのでそれの耐えられるように作られているためです。
仙骨
- 仙骨は椎骨が4つ分合体したくらいの大きさ
- 椎間がない代わりに神経が出る穴がある
- 仙骨は骨盤の一部
仙骨は椎骨が4つ分合体したような1つの骨です。椎骨のように椎間がない代わりに穴が開いています(仙骨孔)。仙骨は左右の寛骨(かんこつ)という骨と骨盤をつくります。
尾骨
- 軸骨格の末端
- 進化の過程のしっぽの名残
尾骨は軸骨格の末端にあります。人間が進化する過程で退化したしっぽの名残といわれています。
胸郭
- 胸骨と肋骨で出来ている
- 肺や心臓を囲み、保護する
胸郭は肋骨(ろっこつ)と胸骨(きょうこつ)で出来ています。胸郭は極めて重要な臓器である肺と心臓を囲むようにして守っています。
胸骨
- 胸骨柄、胸骨体、剣状突起の3つからなる
- 胸のど真ん中の骨
胸骨は胸のど真ん中に触れる骨です。胸骨柄(きょうこつへい)、胸骨体(きょうこつたい)、剣状突起(けんじょうとっき)の3つでできています。
肋骨
- 左右12本ずつ計24本で構成
- 1~7番目までは胸骨につながっている(真肋)
- 8~10番は軟骨結合(偽肋)
- 11,12番は浮いている(季肋骨)
肋骨は胴体をグルっと周るように伸びている骨です。左右で12本ずつ合わせて24本の肋骨があります。上から1~12番と番号が振られます。1番は背中側では頸椎7番と胸椎1番の間にくっつき、腹側では胸骨柄の上側にくっついてます。
1番から7番までは胸骨に直接くっつき真肋(しんろく)と呼ばれます。8番から10番は軟骨結合で7番にひっつくような感じで偽肋(ぎろく)と呼ばれます。11番12番は浮いているような感じで季肋骨(きろっこつ)と呼ばれます。


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