なぜ多くの人が運動しようと思っても続かないのか
スケジュールに無理がある
運動を習慣化させるには、生活の隙間を埋めるようなスケジュールの組み方をしてしまうと長く続かない。あなたの予定と予定の間のすき間時間は余っている時間ではなくあなたの生活を維持し続けるための必要な「余白」だからだ。必要な余白が保たれた状態で続けられる運動が習慣になりやすい。
いきなり「頑張る」から折れる
仮に腕立て伏せ10回と腕立て伏せ100回というメニューを比べて、腕立て伏せ100回の方が必ず優れているとは限らない。1回の運動で頑張りすぎると必ず疲労する。良い運動習慣は疲労と回復を繰り返すことがコツだが、強い疲労は回復に時間がかかり、回復に時間がかかるほど次の運動に取り組める状態まで待ってる間にやる気を起こすことが難しくなる。(次はこないかもしれない)
脳は努力を嫌う
脳は努力(ストレス)を嫌う。努力しても成果が出ないことを嫌う。もしハードな運動を1ヶ月こなすことができたとして、その成果が思ったほどじゃない、または全くないと思えてしまうものだったら多分どんな人でも続けられない。
ただ運動しないが続くと身体はこう変わる
筋力が落ちる
私たちの身体はエネルギーの消費を最小限に留め、エネルギー源を溜め込もうとする性質がある。エネルギー源は主に糖質と脂質だ。筋肉は動かすのにエネルギーがいる。なので身体は日常の活動と見合わない余分な筋肉はどんどん削られる。「筋肉が脂肪になった」という表現は厳密には間違いだが、使われなくなった筋肉はなくなり脂肪が溜め込まれる状況は現に起きてしまうことなのだ。
関節が動かなくなる
筋力が低下すると、姿勢の維持が難しくなる。悪い姿勢が続くと関節(特に首、腰、膝)に負担がかかり痛みを感じる原因になってしまう。痛みを感じ続けると関節が硬直し、自由な曲げ伸ばしが出来なくなってしまう。関節の曲げ伸ばしが十分にされない身体は運動が大変なものになってしまう。さらに身体を動かすことから遠ざかってしまうのだ。
さらに二次的な問題
運動習慣から遠ざかり続けると心肺機能、脳の認知機能に大変な影響を及ぼす。考えてみてほしい。今でも面倒くさいと思える身体を動かすことが、高齢になっても同じ面倒くささのレベルで済むだろうか。済まない。高齢に伴う体力の低下は身体を動かすことをより困難にするのは想像に難くない。これはあなたの日常生活の質を大きく落とす要因となりかねない。運動は健康な身体を積極的に獲得する手段でもありながら、未来の日常生活の質を落とさないための守りの手段でもあるのだ。
運動を習慣化するコツ
方法に囚われない
あなたの望んでいるものが「筋骨隆々」でなく、「健康的な身体」であれば何も運動の方法に囚われる必要はない。
「動作を正しく」「セットを組む」「週に何回」などは主に身体を強くするために最適化された方法だ。徐々に身体を強化していくには計画的に身体に負荷をかけ続けなければならない。
ただ健康な身体づくりにはそこまで厳密な計画は必要ない。ポイントは「気持ち良く」「大きな動きで」「毎日」身体を動かすことだ。
時間も回数も決めず、その場で簡単に出来る物を
「気持ち良く」は感覚的にも分かりやすいと思われる。程よい運動は血流を促進させ、筋肉をほぐし、ストレスを解消してくれる。
「大きな動きで」というのは関節を動かせる範囲いっぱいというのが理想であると考える。年齢と共に身体は固くなり関節可動域は狭くなる。関節可動域が狭くなれば前述のように身体を動かすことが負担に感じやすくなる。関節の元々の動く範囲を失わないようにすることが大事。その意識さえあれば逆にどんな身体の動かし方をしてもいいと思っている。
運動着に着替える必要も、緻密なメニューを組む必要もない。その場で関節を無理ない範囲で目一杯曲げ伸ばしする。それが「毎日」続けば立派な運動習慣だ。
伸脚、股割り、片足立ち
もし少しでも身体により良い運動をと考えているのなら「伸脚」「股割り」「片足立ち」の3つは非常に勧めたい。
膝痛予防には伸脚
膝関節を安定させる靭帯は、膝が伸びきっている時に一番仕事をする。膝が曲がった状態では靭帯が十分に仕事をせず、不安定になる。変形性膝関節症(膝の軟骨が変形し、関節の機能が低下する)が進むと、膝の曲げ伸ばしが思うように出来なくなる。
特に膝を伸ばし切る動作は膝の安定感に大きく影響するので、普段から伸脚運動で膝を伸ばせる身体に整えることはとても重要だ。
股関節の固さは万病のもと?
股関節は私たち人間のもつ2足歩行という特性に非常に関わりの強い関節だ。股関節が固くなり機能が落ちると歩くことが一苦労になる。股関節の可動性が落ちてまず最初にダメージを受けるのは腰、膝だ。腰痛、膝痛で悩まされている人の柔軟性をチェックすると股関節の機能が十分でないことが多い。(私は普段患者の腰、膝の施術を行うときはほぼ全て股関節の機能をチェックする。)
「股割り」「片足立ち」はそんな股関節の機能を維持、向上させるのに一役買ってくれる。股割り運動で股関節の柔軟性を養い、片足立ちで2足歩行の安定性を高めることでいつまでも自分の足で元気に動くことができる。
自宅運動とスポーツ施設
モチベーション上がるならスポーツ施設もあり
運動を習慣化するために環境を整えることは大きな影響があるだろう。
私は普段から、着替える必要もなくその場で簡単に出来る自宅運動を勧めることが多い。コストもかからず、継続しやすいからだ。ただ簡単な運動だけだとモチベーションが下がりやすいという人もいるだろう。(上記で紹介した3つの体操は続ければ確実に良い効果があるって私は確信してるけど、何でも“簡単には出来ちゃうこと”ってやってもやらなくても変わらないんじゃないかと考えちゃうことはよくある)
そんな人にはスポーツ施設(ジムなど)に行くことはモチベーションの維持になるのではないだろうか。
スポーツ施設のメリット、デメリット
ここでは特に屋内型スポーツジムの良いところを挙げていく。
- 屋内型施設は天候、気温に環境が左右されずらい。そこにさえ辿り着けばいつでも快適な環境で運動が出来る。
- 頑張って身体を動かしている人の雰囲気をを間近で感じることが出来るので、自分も頑張ってみようと思えるかも。
- 豊富な運動器具、場所によってはプールやレッスンスタジオなどがあり、好きに存分に身体を動かす環境が整っている
逆にデメリットはこんな感じ
- 混んでいると使いたい器具が思うように使えないことも
- 費用がかかる
- 不特定多数の人が出入りする
スポーツ施設は人が集まるところなので、完全に自分1人で物事を完結させたい人には自宅運動を勧めるが、自分1人じゃ頑張れそうにない又はコミュニティに入って他の人と一緒に運動したいという人にはスポーツ施設はすごく良いところだ。
習慣付けるためには通いやすさも大事なので、まずは家の近く、職場の近くのスポーツ施設を探してみるのが良い手段かもしれない。
続けられる方法は続けること
色々と書いたけど結局良い運動習慣を身につけるにはまず続けることだ。最初から完璧な計画、完璧なメニューで習慣づけるのは難しい。続けることが習慣化のコツで続けられるものが良い習慣につながる。何でもいいからまずその場で手足をブラブラ、ストレッチをちょっとするだけでもいい。それが健康な身体への第一歩だ。
※このブログは医療行為や治療を目的としたものではありません。
「動く体が健康」という考え方のもと、
運動習慣づくりや生活習慣のヒントを共有することを目的としています。
紹介する商品・サービスは、特定の効果を保証するものではなく、
生活を支える選択肢の一つとして掲載しています。


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